因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)(1)

ものがたり
れい
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因幡いなばしろうさぎはなしっていますか?

 今回こんかいから、2かいけて、「因幡いなばしろうさぎ」のはなしせます。

 この「因幡いなばしろうさぎ」というおはなしは、ほん一番いちばんふるれきしょといわれている「」にっているおはなしです。

うさぎの どうぞう

大国おおくにぬしのみこと」という神様かみさまは、「大黒様だいこくさま」とばれることもありますが、ここでは、「大国おおくにぬしのみこと」を使つかってきます。

いなばのしろうさぎの どうぞう

 むかしむかし、出雲いずもくに大国おおくにぬしのみことという神様かみさまがいらっしゃいました。その神様かみさまには、とてもたくさんのきょうだいがありました。大国おおくにぬしのみことは、そのなかでも一番いちばんこころのやさしい神様かみさまでした。

 大国おおくにぬしのみことと、大国おおくにぬしのみこときょうだい神様かみさまたちは、因幡いなばやつかみといううつくしいおひめさまがいるといううわさきました。そこで、みんなでいにくことになりました。

 こころのやさしい大国おおくにぬしのみことは、きょうだい神様かみさまたちのらいのようにおおきなふくろわされ、一番いちばんうしろからついていくことになりました。

 きょうだい神様かみさまたちが因幡いなばくにみさきというところをとおりかかったとき、からだかわすべてむしられていている一匹いっぴきうさぎつけました。

 きょうだい神様かみさまたちは、そのうさぎわるをしました。

きずなおすには、海水かいすいびてから、かぜにあたってよくかわかし、おかうえでねているといいよ。」

 そのうさぎはだまされていることもらずに、われるままうみみ、かぜあたりのよいおかうえかぜかれていました。

しろうさぎ

 そうしていると海水かいすいかわいてきずがもっとひどくなり、ひりひりといたみだしました。

 まえよりもくるしくなっていているうさぎのところに、あとからついてきた大国おおくにぬしのみこととおりかかりました。

 大国おおくにぬしのみことはそのうさぎを見て、うさぎにどうしていているのか、わけをきました。

(つづく)

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