ピーターラビットのおはなし(4)The Tale of Peter Rabbit  

ものがたり

 しばらくして、ピーターはぶらぶらとあるきはじめました。あまりはやはしらないで、あたりをまわしました。

 ピーターは、かべにがあるのをつけました。しかし、かぎがかかっていて、ふとったうさぎが、もぐりこめるようなところはありませんでした。

 1ぴきのめすのねずみがのすきまをりし、もりにすむぞくにいろいろなまめはこんでいました。

 ピーターは、ねずみにもんまでのみちを、たずねましたが、ねずみはおおきなまめくちにくわえていましたので、こたえることができませんでした。

 ねずみはくびよこにふるだけでした。ピーターはなきだしてしまいました。

なきだしてしまう うさぎの ピーター

 そして、にわをまっすぐよこみちさがそうとしましたが、ますますわからなくなってしまいました。

 やがて、マクレガーさんがじょうろにみずをいれるいけにさしかかりました。

 しろいねこが金魚きんぎょつめていました。ねこはとてもじっとすわっていましたが、時々ときどき、しっぽのさききているかのようにぴくりぴくりとうごいていました。

 ピーターは、ねこについて、いとこのベンジャミンうさぎからいたことがあったので、はなしかけずにちさるのが一番いちばんいいとおもいました。

 かれどうのほうにもどりましたが、とつぜん、すぐそばで、サクッ、サクッというくわのおとこえてきました。ピーターはのしげみのしたににげこみました。

 しかし、やがてなにごともなかったので、ピーターはてきて、おしぐるまにのぼって、まわりをました。

ておしぐるまに のって あたりを みる ピーター

 ピーターが最初さいしょたのは、マクレガーさんがたまねぎばたけにくわをいれているところでした。マクレガーさんはピーターにせなかをせていました。

 マクレガーさんのこうにはもんがありました! 

 ピーターはおしぐるまから、とてもしずかにおりました。

 そして、ピーターは、カシスのしげみのうしろにあるまっすぐなみちを、できるかぎりのはやさで、はしりはじめました。

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The Tale of Peter Rabbit  Beatrix Potter

 After a time he began to wander about, going lippity― lippity―not very fast, and looking all around.

 He found a door in a wall; but it was locked, and there was no room for a fat little rabbit to squeeze underneath.

 An old mouse was running in and out over the stone doorstep, carrying peas and beans to her family in the wood. Peter asked her the way to the gate, but she had such a large pea in her mouth that she could not answer. She only shook her head at him. Peter began to cry.

 Then he tried to find his way straight across the garden, but he became more and more puzzled. Presently, he came to a pond where Mr. McGregor filled his water-cans. A white cat was staring at some gold-fish; she sat very, very still, but now and then the tip of her tail twitched as if it were alive. Peter thought it best to go away without speaking to her; he had heard about cats from his cousin, little Benjamin Bunny.

 He went back towards the tool-shed, but suddenly, quite close to him, he heard the noise of a hoe―scr-r-ritch, scratch, scratch, scritch. Peter scuttered underneath the bushes. But presently, as nothing happened, he came out, and climbed upon a wheelbarrow, and peeped over. The first thing he saw was Mr. McGregor hoeing onions. His back was turned towards Peter, and beyond him was the gate!

 Peter got down very quietly off the wheelbarrow, and started running as fast as he could go, along a straight walk behind some black-currant bushes.

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