芝右衛門狸(しばえもんだぬき)② 兵庫の民話(ひょうごのみんわ)

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その芝右衛門しばえもんだぬきはどうなったんでしょうか。

 ある日、芝右衛門しばえもんだぬきは、おもいたって、大坂おおさかしばくことにしました。

ニロさんの えがいた しばえもんだぬき

 そのころいま大阪おおさかは、大坂おおさかかれていました。

 芝右衛門しばえもんだぬきは、しばるのがだいすきでした。

 芝右衛門しばえもんだぬきは、おさむらいさんの姿すがたけました。そして、ふねって大坂おおさかにむかいました。

 大坂おおさかにあるしばは、とてもにぎわっていました。

 役者やくしゃしばもとてもすばらしく、芝右衛門しばえもんだぬきときをわすれ、毎日まいにちしばました。

 でも、おかねをもっていない芝右衛門しばえもんだぬきのおかねは、いつもかしたものでした。

 しば主人しゅじんは、いつもおかねなかがまざっているのでおかしいなあとおもっていました。そこで、おかね窓口まどぐちしたに、こっそりいぬをひそませておくことにしました。

 つぎなにらない芝右衛門しばえもんだぬきは、こころはずませて、しばにやってきました。

 芝右衛門しばえもんだぬきがおかねはらおうとしたとき、したからいぬがすごいいきおいでほえました。

 おどろいた芝右衛門しばえもんだぬきは、ぽろりと丸々まるまるとしたしっぽをしてしまいました。

 それをしばひとたちは、

「おまえが、おれたちをだましたけだぬきか。」

うと、もっていたぼうで、芝右衛門しばえもんだぬきをさんざんにたたきました。

 もしここが、芝右衛門しばえもんだぬきをかわいがってくれるもとまちならわらってゆるしてくれたかもしれません。でも、ここは、あわしま熊山くまやまからとおくはなれた大坂おおさかまちです。

 かわいそうなことに、芝右衛門しばえもんだぬきはそのままんでしまいました。

 もとの人たちは、しばらくして、芝右衛門しばえもんだぬきんだことをりました。

 かなしんだもとひとたちは、芝右衛門しばえもんだぬきのためにほこらをつくって、ねんごろにとむらったということです。

しばえもんだぬきを とむらう ほこら

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