
学校で、上級生の人がキャリア教育って言葉を使っていたのですが、キャリア教育って何ですか?

かずくんは、むずかしい言葉を知っていますね。

キャリアというのは、仕事のことです。キャリア教育というのは、子どもや若者に、仕事についていろいろと知ってもらい、自分には、どんな仕事がふさわしいのかを考えてもらう試みです。いろいろな職業の人の話を聞いたり、仕事の体験をしたりすることです。

そうなんですね。わたしもキャリア教育してみたいです。

小学校の小さい学年の人の場合、家のお手伝いをしたり、学級の係活動をしたりすることも、立派なキャリア教育なんですよ。

ところで、お母さんに聞いたんですが、つばささんは、学校の先生だって本当ですか?

ねえ、かずくん、自分の母親のことを、他の人に話すときは、お母さんじゃなくて、母って言うんだよ。

れいちゃんも、正しい日本語の使い方について詳しいですね。

他人に自分の家族の話をするときは、母や父、姉などという言葉を使う方が正しいです。でも、子どもの時は、お母さんって言っても全然いいんですよ。
それよりも、正しい言葉を使おうと考えすぎて、話すの苦手になってしまうことの方が良くないかもしれませんね。正しい言葉の使い方なんてだんだん覚えていけばいいと思います。

ごめんなさい。関係ない話をたくさんしましたね。先程の質問の答えですが、その通りです。小学校の先生をしています。

それじゃあ、僕たちが、学校の先生のつばささんに質問をするから答えてください。

それいい。わたしもしたいです。

でも、君たちがもっと小さい頃から知っている近所のお兄さんの僕のことなんか、先生とは思いにくくはないですか?

ええ!? つばささんは、お兄さんじゃなくて、おじさんですよ。

そうですか? それは、厳しいなあ。これでも、まだまだ若いと思っているんですけどね。
そうそう、おじさんといえば、僕の本当のおじさんも先生だったんです。

親戚の「おじさん」を漢字で書くときは、2つの漢字があるんですよね。

この前、教えてもらった「日本」という漢字は、「にほん」と読む場合と、「にっぽん」と読む場合の2つがある、というのとは、反対ですね。

そうですね。父母の兄のことを「伯父さん」と書き、父母の弟のことを「叔父さん」と書きます。同じように、父母の姉のことを「伯母さん」、父母の妹のことを「叔母さん」と書きます。

ところで、そのおじさんは、どちらの漢字のおじさんですか?

母の兄なので、「伯父さん」になります。その鴫田という名前の伯父さんが、家に遊びにきた時に、君たちのインタビューに答えてもらうようにお願いしておきます。それでいいでしょう。

とってもいいです。とても楽しみです。

質問をいっぱい考えておきます。
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